将棋 初手から4手まで分析

  盤反転   拡大縮小






9 8 7 6 5 4 3 2 1





 
           
 
               
                 
             
   
             
図は76歩34歩26歩 > 32金までの局面。

解説(指した人が居飛車なのか振り飛車なのかに分けて1手ごとに解説します。)

初手76歩について。
(居飛車)私は居飛車ですが、矢倉や角交換などで戦いたいので角道を開けます。または、居飛車であることを初手の段階では内緒にします。
(振り飛車)私は振り飛車なので、飛車の前の歩は突きません。角道を開けます。

第2手34歩について。
(居飛車)先手の方は居飛車か振り飛車か、まだわかりませんね。先手が居飛車なら矢倉または角交換なども考えられます。私としてはそれらを拒否し横歩取り(横歩取らせ)または後手番一手損角換わりに誘導したいと思いますので、角道を開けることとします。また、私が居飛車ということはまだ内緒ですね。
(振り飛車)先手の方は居飛車か振り飛車か、まだわかりませんね。私は振り飛車なので8筋の歩は突きません。角道を開けます。

第3手26歩について。
(居飛車)実は私は居飛車だったんですよ。飛車先の歩を突き、居飛車であることを明らかにします。

第4手32金について。
(居飛車)5手目に先手が▲25歩などを指してから、6手目以降に角交換したいと思います。金をあげて23の歩を守ります。また将来の22銀を守ります。
(振り飛車)銀ではなく、金で先手の飛車先を受ける振り飛車も含みに考えています。

解説(初手から76歩34歩26歩 > 32金まで進んだ局面の解説)

後手番一手損角換わり
 後手番一手損角換わりになる場合には、5手目以降は▲25歩△88角成▲同銀△22銀などとします。
 ここまで(8手目まで)に先手後手ともに4手ずつ指しています。その8手目の局面図を考えると、先手後手ともに角が駒台にあります。先手は飛車先の歩を2回、角道の歩を1回、銀を1回動かしています。一方後手は角道の歩を1回、金を1回、銀を1回動かしています。
 先手は盤上での動かしが4つ、後手は3つです。先手は、成ってきた角を取るのと銀を動かすのを1手で行っているのでこの差が生じています。別の言い方をすると、後手から角交換する88角成りは、盤上での動かしとしては残らない手になっています。この差が生じているので後手番一手損角換わり(または単に一手損角換わり)と言われます。
 8手目の図で、後手が2筋の歩交換を許してしまうような気もします。ですが、もし9手目に先手が▲24歩△同歩▲同飛とした場合には、後手から△35角打とする良い手があります。なので先手は9手目に▲24歩と突けません。

同形のリンク集もご参照ください。

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