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解説(指した人が居飛車なのか振り飛車なのかに分けて1手ごとに解説します。) 初手76歩について。 (居飛車)私は居飛車ですが、矢倉や角交換などで戦いたいので角道を開けます。または、居飛車であることを初手の段階では内緒にします。 (振り飛車)私は振り飛車なので、飛車の前の歩は突きません。角道を開けます。 第2手34歩について。 (居飛車)先手の方は居飛車か振り飛車か、まだわかりませんね。先手が居飛車なら矢倉または角交換なども考えられます。私としてはそれらを拒否し横歩取り(横歩取らせ)または後手番一手損角換わりに誘導したいと思いますので、角道を開けることとします。また、私が居飛車ということはまだ内緒ですね。 (振り飛車)先手の方は居飛車か振り飛車か、まだわかりませんね。私は振り飛車なので8筋の歩は突きません。角道を開けます。 第3手75歩について。 (振り飛車)角道を開けた歩をもう1度進めます。角道が通るように開けたドアを相手にぶつけていきます。相手は74歩としづらくなり、81にいる桂馬の活用が難しくなります。この手に代えて3手目▲56歩とすると、後手から角交換されて57に角を打ち込まれることが考えられます。また、この手に代えて3手目▲78飛と先に飛車を振ると、後手から角交換されて、△45角と打ち込まれることが考えられます。歩を2つついてあればこの76に角を打って受けることが可能になります。 第4手84歩について。 (居飛車)先手は石田流ですね。飛車先を1つ突き、居飛車として石田流を受けて立ちます。石田流やってきなさい。のちにもう1回歩を突いて相手の角頭を圧迫します。 |
解説(初手から76歩 > 34歩 > 75歩 > 84歩まで進んだ局面の解説) 先手・石田流に対する後手・居飛車 先手は、角道を開けた歩をもう1回進めて、それを攻撃の素材として相手にぶつけていく作戦で、状況によっては早めの▲74歩から角交換をからめた序盤ラッシュの速攻(早石田)にもなりうる作戦である。 このあと先手は5手目に▲78飛として、その2回進めた歩の筋に攻め駒の飛車を動かし攻撃の陣形を整える。その後、飛車を76の場所に浮いて戦うのが石田流である。角交換などを行い、飛車が浮く前に速攻になった場合の作戦を早石田という。 5手目以降、▲78飛、△85歩と進むことが考えられる。続く7手目は、▲48玉(升田式)、または▲76飛(菅井流)、または▲74歩(鈴木流)などの手がある。 5手目の▲78飛、△85歩に▲66歩と角道を止めると、△84歩、▲同歩、△同飛となり先手まずそう。 5手目に▲78飛の場合に6手目に△88角成▲同銀△45角打とした場合(角交換型石田流)に、次に▲76角打と受けつつ43の歩に当てる手順がある。歩を2回突いてから飛車を振るのは、この76を空白にするためである。 |
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