将棋 初手から4手まで分析

  盤反転   拡大縮小






9 8 7 6 5 4 3 2 1





             
 
                 
               
             
   
             
図は76歩84歩26歩 > 85歩までの局面。

解説(指した人が居飛車なのか振り飛車なのかに分けて1手ごとに解説します。)

初手76歩について。
(居飛車)私は居飛車ですが、矢倉や角交換などで戦いたいので角道を開けます。または、居飛車であることを初手の段階では内緒にします。
(振り飛車)私は振り飛車なので、飛車の前の歩は突きません。角道を開けます。

第2手84歩について。
(居飛車)先手の方は居飛車か振り飛車か、まだわかりませんね。私は居飛車なので飛車先の歩を突きます。先手が居飛車で矢倉・角換わりを希望している場合には、それに合意して受けて立ちます。もし相手が石田流で、75歩としたら、こちらは85歩として、先手の角を77に上げさせます。

第3手26歩について。
(居飛車)後手の方は居飛車ですね。実はわたしも居飛車なのです。矢倉志向だと3手目に68銀ですが、それをせずに、ここは飛車先の歩を突きます。角換わり、横歩になる可能性があります。

第4手85歩について。
(居飛車)ではここでこちらの飛車先をもう1つ突きましょう。先手が、8筋の歩の交換を避けるとすると、角を77に上げる手になります。その次の手でいままで保留しておいたこちらの角道を開けます。こちらから角交換して、もし相手に桂馬で取らせることができれば、相手の形が悪くなりますね。

解説(初手から76歩84歩26歩 > 85歩まで進んだ局面の解説)

角換わり
 後手は飛車先の歩を2つ突いているので、次の先手の第5手目は、一般的には歩つきを受ける▲77角。その次の手はタイミングを狙い澄ました△34歩である。
 先手が何か変な手をさせば、次の後手番から77角成りして先手は桂馬でとることになると先手の形が悪い。よって銀で取る準備をしておく。
 まとめると5手目以降▲77角△34歩▲88銀。またこの▲88銀のところで先手から角交換する手(▲22角成)を検討すると、先手は角を2回動かす一方で、後手は1度も動かしていないので、先手が無駄に角を動かしている手損となるので、通常この手は指されない。
 ▲88銀の次の8手目は△32金▲78金と相掛かりと同様に受ける。次に後手から角交換します。△77角成▲同銀です。(ここで後手から角交換しないと、先手に飛車先の歩を突かれて24の位置を受ける必要があったりします。)
 また、銀でとる準備の▲88銀の代わりに▲86銀も指されている。これは、角換わりになった場合には、▲77銀となり、▲68銀の場合と同じ形になるが、後手が角交換してこなかった場合に、先手の銀が盤の中央に向かう形になっている。
 で次は通常は△42銀とします。ここまで12手の局面図で、角は先手後手ともに駒台、盤上において先手後手とも駒を5つ分前に進ませているのでどちらの手損でもない。この戦形を角交換という。
 また5手目に▲25歩も指されており、横歩や相掛かりのようになる。この25歩に対し、角を上がっていないからと言って、後手から△86歩▲同歩に△同飛とすると、▲24歩△同歩▲23歩打ちとなり先手有利。

 以下のリンク集もご覧ください。76歩 84歩 26歩 32金

楽天ブックス(電子書籍の方のみ、立ち読みが出来るようです。)



戻る